P.M.5:00、閉館間際の遊園地はとても空いていた。
人が居そうな時間帯でも人があまり居ない遊園地は、
閉館間際となれば人なんて自分達居ないんじゃないだろうか。というぐらいにまで居ない
・・・今日はそれ以上に少ないのだろう。本当に人なんて居ない。従業員の人達も暇そうにしている。いや、実際に暇なのだろう
携帯で会話をしていたりまでしている従業員まで居る。
「〜、ちょっと本当に人いないね・・・もしかして私達だけだったりしてっv」
がそう言うとずっと私達のことを見ていた暇な従業員さんのうちの一人が「本当ですよ?」と言った
従業員の人の言うことは正しいのだろう。私達が乗らないと機械が全く動いていない、動く気配すらしないのだ
「此処の遊園地・・・昔幽霊騒動があったの知っておられますか?それからというものの、全く人が来ないんですよ・・・
ですから今月中、いえ、今週中には営業を終了する予定だったので・・・きっと貴女方が最後のお客様なんです。
なので楽しんでいってください」
従業員の人は悲しそうに微笑ながら言った
はその話を聞いて目をうるうるとさせている。きっと今の話しでなのだろう
「そうですか・・・きっと私達の他にも来ると思います!絶対私達だけじゃないですって!!
気を持ち直してくださいよ。最後の最後だからこそ明るくしないといけませんもん。」
が従業員の人に言った。本人が心から思っているのだろう・・ひしひしと伝わってくる
「、そしたらアレにでも乗りに行く?」
そういってが指を刺したのは何年ほど前までは日本一怖い!超絶叫コースターと有名だったジェットコースターだ
「そうだね〜!じゃあすいません;アレに乗りに行くのでこれで!」
が従業員の人にお別れの挨拶をするとジェットコースターに向かって全力疾走で走っていった
「〜〜!!早く早く!!早く乗ろうよ!!」
はの方を向いて手を思いっきり振っている
「わかってるよ、そんなに急がなくっても大丈夫だから。」
「分かってるけどぉ・・・早く行きたいんだもん・・・」
「分かったからちょっとペース落としてね」
は素で腹黒いためところどころ腹黒いところが出てしまっているがはもう慣れきっているため気にしないようだ
ジリリリリリリリリリリリリリリリリリ・・・・・
『それでは、ジェットコースター発射します』
ガタン・・・ガタン・・・・・・・・
「〜・・・ちょっと怖いって・・・っていうか何!?このフワフワさ!!
しかも顔ぎっちり固定されすぎてて横向けないんだけどもっ!!
あ〜〜〜横が向けなかったら喋れない〜〜〜!!っていうか喋ってるけどもね!!喋りにくいって!!これっ!!」
がずっとと言ってもいいぐらい延々と喋り続けるのではもう堂々と無視した後にに言った
「うるさいよ?ちょっとぐらい静かにできないのかなぁ?」
コレばっかりはもグサッきた為黙り込んでしまった
ガシャンッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッガッ
ヒュォォォォォォ〜〜〜〜〜
「ギィヤァァァァァァァ〜〜〜〜〜怖いぃぃぃぃぃ。めっちゃ怖い〜〜いやもうホント怖いって〜!!
っていうかこのまんまだと落ちないっ!?カーブで!!いやっていうか落チルゥゥゥゥゥゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜」
「ァ〜黙れぇぇぇぇ〜〜〜・・・・いやマジで落ちる・・・落ちっ」
バンッ
レールから車両が脱線してジェットコースターが下にへと落下して行った
「「え゙・・・。」」
ものすごい勢いで下に落ちていっているのがわかる。
風が半端じゃないぐらいあたってくる。「ああ、コレで死ぬのか・・・」と思っていると、急に車両の周りが光に包まれた
「えッ」
車両が白い・・それもかなり白い光に包まれてこの場から消えていった・・・・・
「また起こったようですね・・・・いや開いたようですね異次元への扉が・・・」
一人の老人が、そう呟いた_________。
 ̄ ̄ ̄昔、此処の遊園地で幽霊騒動という呼び方で騒がれていた神隠しが起こった。
しかし、それが起こったところをたった一人の老人が見ていた
その老人が言うには
『異世界への扉が開いた』
と、
そんなことは警察は全く気にしていなかったそうで事故として片付けられた
しかし、死体は見つからなかったためどこかに吹き飛ばされたと思われていたが
数年後、その人はしっかりと発見されたのだった
消えたときからちゃんと歳を取って・・・・・・・
その人の苗字は
『』
という苗字だったそうだ。____________
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