先ほどからずっと、白い光に包まれている

それも気持ち悪いほどに白い光にだ

は「まだ落ちないのか?」と思っていたがまだまだ落ちそうな気配はない
それどころかゆっくりと落ちていっているようだ。

『死ぬ前は時間がとてもゆっくりと進む』

  ということだそうなのでそのためなのだろう。とも感じている



「ねぇ・・・。コレって、落ちてないよね?」


が呟いた

に言われて気がついたのだが今、確かに落ちていない。



「なんで?普通落ちない?ジェットコースターが脱線したんだよ?普通落ちると思う・・・・」


がそこまで言うと急に頭の中に声が響き渡った



「たまたまだよ。君達を助けたのは、あとはさんが・・・いやさんの先祖の人が
昔、君達と同じことになってね。さすがにジェットコースターが脱線した〜じゃなかったけれどもね。
そのときにも此処に来たはずだよ?そしてどこか違うところに飛ばしたはずだ、っていってもコレは
昔の話、・・・これでわかった?君達は僕の力によって助けてあげた。だけども死んでないのは可笑しい。
だから違う世界に飛ばすわけ、わかった??」




「(何を言っているんだ・・・違う世界に飛ばす?そんなこと出来る訳がないじゃないか。
  それどころかこの世界以外に世界がある訳ないだろうが、何を可笑しいことを言っているんだ?)」


がそう心の中で思っているとその声はまた、頭の中に直接響いてきた


「それがあるんだよ。違う世界何百、いや何千、何万と」


「何万・・・・・」


「そう、何万。その内の一つの世界に君達を飛ばす、何時、どこに、それは分からないけどもね
それに君達が同じところに必ずしも行くのかと聞かれたらそうとは限らない。行く世界は勿論同じと思うけどもね
と、言う訳だから。どこか行きたいところある?漫画とかでもいいよ。どこにでも僕は飛ばせる
その代わりその物語りのまま進むとは限らないけれどもね」



声が頭に響いてくる

違う世界に。それは分かった。だからといってどこへ行く?行きたい場所なんてないじゃないか。
言うならば戻りたい。それしかない
・・・しかしそれは無理だろう。死んでないのは確かに可笑しいからだ

色々と悩んでいるのことをは最初は見ていたが「あっ!」と急に言った


?どうしたの??」


がそうたずねるとは「行く場所を決めた!!」と言った

「え?きっ決めたって・・・ど「すいませんっ!漫画の世界ってOKなんですよね?」・・聞けや・・」

が「聞けや」と言ったことなど気にもせずは話を続けた


「いいよ、漫画の世界だね・・どこがいい?」


その声だけの人(?)が言うとは「よっしゃ」と言い「そしたら・・」と口を開いた


「テニスの王子様」

「分かった、テニスの王子様・・・だね。そしたら行ってらっしゃい。」


また、同じ白い光に包まれた_________







白い光に包まれているとき、にものすごく怒りながら言った


・・・ねぇ、ふざけないでくれないかなぁ?
テニスの王子様だって??あの男だらけのテニスの王子様だって?
私が男嫌いなのを知ってて言ってる?もしかして??
そりゃ面白いね〜とは言ったかもしれないけれどもなんでまたあんなところに・・・」

がそう言うとは「だって・・・」と言った


「だってさ・・・ホント行くところなんてないじゃんか・・・
それに知らないところってのも嫌だもん。だから知ってるところで探したんだけれども
にが知ってる漫画って少年漫画でしょ?しかも私が見せてたぐらいだし?
後はホントに興味がなかったから見ようともしてなかったでしょ?っていうか私が連れて行くまで
本屋の漫画コーナーなんて行ったことなかったでしょ・・
っていうのもあって見せたなかから探したんだけれどもどこもかしこも危ないところばっかりだったから
唯一大丈夫そうなところだったんだもん・・・・」


がそう悲しそうな顔をしながら言ったためも「しょうがない・・・」と言った


「は〜・・ま、言いか・・私も言い過ぎたね〜・・しょうがないっこれを気に
なんとか治そう!!いつまでもこんなんだったらキツイから!!通勤のときいっつも痴漢を殺す寸前まで
ボコボコにするのもどうにか出来そうだから!!もう気にしないよ・・よし!行こ!!
前進前進!!あんなことなんて忘れちゃお!!うん。
無理っぽそうでも気にせず頑張ろう!!」

がそう笑いながら言うとは「すんません・・」と小さく呟いた

・・・決してには聞こえないような小さい声で





 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄こうして二人の少女達は偽りのために違う世界にへと行ったのだった
     これから起こる事件など思いもせずに_________












「バイバイ、二人のお嬢さん。頑張って戻りなよ。・・・とは言っても・・・・ね」


声だけの主が二人が完全に消えたころに呟いた。


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